何のために勉強するの?
というわけで、「学習指導要領」を読み進めてみました。
学校の教科の目標は次の3つの柱で整理されているようです。
育成を目指す資質・能力の明確化という観点から、全ての教科等の目標及び内容が
「知識及び技能」、
「思考力、判断力、表現力等」、
「学びに向かう力、人間性等」の三つ。
そして、学校教育の目標である「生きる力」は次のように具体化されているんですね。
ア「何を理解しているか、何ができるか」
イ「理解していることを・できることをどう使うか」
ウ「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」
こんなことを根拠に考えてみると、
「お母さん、何のために勉強するの?」とお子さんに聞かれたら、
「生きるための力を培うためだよ」と答えていいのではないかな?
さらに、詳しく読んで、
ウに関わって、まとめると、
「よりよい人生を送るか」については、
〇自分の思考や行動を客観的に把握し認識する、いわゆる「メタ認知」に関わる力
・社会や生活の中で生徒が様々な困難に直面する可能性を低くしたり、直面した困難への対処方法を見いだしたりできるようにすることにつながる重要な力。
・多様性を尊重する態度や互いのよさを生かして協働する力
・持続可能な社会づくりに向けた態度
・リーダーシップやチームワーク
・感性、優しさや思いやりなどの人間性
ということ。
このようなことから、「生きる力を身に付けるための勉強とは?」
これからの人生における、様々な課題、問題を回避、解決するための勉強。
知識や技能を身に付け、それを上手に使って自分の「正解」「納得解」を導く能力。
さらには、問題や課題等から逃げない、態度や姿勢。
それらをより客観的に自分を見つめながら、実行できる力を身に付けること。
中学生に「何のために勉強してるの?」と質問した時、
「『生きる力』を付けるためですよ」
と答える子供たちだったら、何だかたくましいね。