10 命⑥~上咽頭腫瘍 2
告知から、約1か月後、北海度大学病院への入院。その頃には、首のリンパ節がパンパンに腫れてうまく呼吸ができない状況だった。入院した時には、腫瘍というより、窒息していまうことを心配されたくらいだった。
治療の主たるものは、放射線。入院期間は約4か月。その頃は、絶食しての治療だった。潰瘍性大腸炎の時と同様、鎖骨からのIVH。顔に照射するためのマスクを作った。
治療は順調で、最初の数回の照射でみるみる、首の腫れは引いていった。主治医の先生もよくなっていると話してくれたし、何より自分自身が楽になってるという実感があった。
主治医は、丁寧で誠実に対応してくれたし、同じ年齢ということもあり、信頼できた。
「定年まで、60歳まで働けますか?」と聞いたところ、
「大丈夫、そのために治療するから」と言い切ってくれた。
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