生かされること 生きること 17(自分史)

18 生きる力 ⑥

 指導主事の一番の仕事は、各学校を訪問し、授業を参観したり、それにかかわるアドバイスをしたりする。また、事務的なものとして国や北海道が実施する教育関係の調査の集約、さらに研修等の立案や運営、各種資料づくりと多岐に渡った。
限られた勤務時間の中で、これらの仕事は終わることなく、早朝から勤務したり、帰りも日を跨いだりすることも度々だった。

 学校現場に比べ、上司との関係も面倒で、飲み会の設定・変更にかかわり、上司の自宅に行って土下座することもあった。

 もちろん、面倒をよく見てくれて今でも交流のある方もいらっしゃるが、職員全体の前でミスを公表し笑いの対象にしたり、「ついでだから言うけど…」と言いながら憂さ晴らしのように指導してみたりと結構な方々もいた。しかし、考え方を変えれば、これだけのことをしても壊れないと見込まれてのことだったと思うので、そう考えれば過去の出来事として封印できる。

 このようなエピソードを妻に話すと、「好きでなったんでしょ。私は、中学校の先生でよかった」と。全くその通りだろう。散々、病気で心配かけて、元気になったら。家族を放って好きなことをやっているのである。「愚痴なんて言うな」ということだろうし、指導主事で働くことは経済的に潤うことなく、却って、単身赴任でお金がかかり迷惑な話だった。

 

季節ですね。さっと食べれるし単身赴任者にはうれしい、おいしいよね!