20 生きる力 ⑦
指導主事として、北海道教育委員会に勤務することを終え、学校現場に戻った。
10年の指導主事時代でたくさんの人に出会ったし、教員ではできない経験もした。終わってしまったことだし、やって無駄なことはないので、よかったと思っているが、指導主事にならなかった人生と比べるとどうだったのかは疑問だ。
しかし、きっと、運命と呼ぶか、宿命と呼ぶか分からないけれど、決められてた使命だと思い、価値ある年月であったと考えている。
この頃に考えたのは、「人は病気や事故では死ぬのではなく、寿命で死ぬということ」
「人は生きる使命をもち、生かされているということ」
教頭として学校に戻ることになった。元々、中学校の教員であったが、今後、中学校の校長になることを考えて、敢えて、小学校での勤務を希望した。
教頭として3年、その後、校長に。
現在、校長に採用されて、4校目で、定年退職まで3年を切ったところ。
ここが最後の勤務校となるだろう。
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