23 命⑯~中咽頭癌 3
手術まで、あれこれと検査があったり、移植の関係から形成外科を受診したりもした。
手術は丸一日かかると言うことだった。
手術日も決まって、入院日を待つばかりになっていた。
しかし、予定の変更。
首から切らなくても、口から手術できると。所謂、「経口的手術」への変更だった。当然、こちらの方が、後遺症も軽い。
入院日も変更になり、職場のみんなで作り上げてきた公開研究会にも出席できた。
11月中旬から入院、手術して、約1か月。
年内に学校に戻り、生徒の皆さんが温かな拍手で迎えてくれた。
目には見えないほどの、CTにも映らないほどの取り残しの癌はある可能性はあるものの、この2,3年のうちに命ごともっていかれるようなことはない。
後遺症は、
呑み込めない、
すすれない、
何かと鼻から抜ける。
言葉が分かりにくくなり、音域が狭まったり、音程が取りにくくなったり…歌えなくなった。
住宅の日当たりが悪くって、さらに風もスース―って感じ。
外より寒い。
これらで、体の中から温めています。